第7回TAMAとことん討論会
〜みなおそう!ライフスタイル 府中発 ごみゼロ宣言〜
開催日時:1999年10月16日(土)・17日(日)
会 場:東京農工大学 府中キャンパス ・ 安田生命アカデミア
主 催:第7回TAMAとことん討論会実行委員会
(東京・多摩リサイクル市民連邦、(財)東京市町村自治調査会)
後 援:府中市、東京都、東京都市長会、東京都町村会、(社)むさし府中青年会議所、多摩地域リサイクル事業団体連合会
協 賛:多数
参加者数:のべ520名
内 容:以下参照
「とことん討論会」プログラム
−10月24日(土)−
11:30 受付開始 ・ 展示会場オープン
12:30 全体会開始 ・ あいさつ
12:45 「循環型社会に向け、暮らしとものづくりをどう変えるか」(山本良一氏(東京大学生産技術研究所教授) )
「府中市のこれからのごみ減量・リサイクル戦略」(大野明氏(府中市リサイクル課長))
「キャンパスからごみ減量を〜大学祭のごみダイエット報告〜」(三井里実氏(東京農工大学ごみダイエットNOKO))
15:00 分科会
〜18:20
18:45 交流会
〜20:00
解 散 宿泊する人は 宿泊先で朝まで「とことん討論」
−10月25日(日)−
9:00 受付開始 ・ 展示会場オープン
9:30 全体会開始
9:30 パネルディスカッション「容器包装のリサイクル・多摩地域はどうする?!徹底討論」
◆コーディネーター
山本 耕平(ダイナックス都市環境研究所)
◆パネラー
佐々木伸彦(通産省リサイクル推進課長)
稲岡 稔 (イトーヨーカ堂渉外業務室長)
井上 邦和(サントリー環境室課長)
見田 紀雄(立川市ごみ対策課長)
岩村いずみ(府中市民)
11:40 分科会報告&討論会「大学生からの21世紀TAMAリサイクル宣言」
◆コーディネーター
米村 洋一(多摩大学総合研究所客員主任研究員)
◆報告者
遠藤 智 (東京農工大学 自然保護研究会/第1分科会)
三井 里実(東京農工大学 ごみダイエットNOKO/第2分科会)
藤本 望 (東京農工大学 ごみダイエットNOKO/第3分科会)
荻野 裕基(東京農工大学 ごみ研究会/第4分科会)
栗原香保里(東京農工大学 ごみ研究会/第5分科会)
小松 治彦(東京農工大学 ごみ研究会/第6分科会)
12:35 府中アピール・次回開催地発表
13:00 閉会
「とことん討論会」分科会の紹介
第1分科会 <水は生命の源・水資源を見直そう!>
水も貴重な資源であり、循環させなければならない。このような観点から分科会を進められました。参加者は約25名で、自由に意見を出し合いました。集まった方々は、中央行政、地方行政の方、環境コンサルタントや水関係の企業の方、ダム建設の現場で働いていた方、市民運動の方、主婦の方など様々で、視点の異なった意見が出て興味深いものとなりました。初めは少し固いムードでしたが、時間が経つにつれて発言も活発になり、充実した3時間でした。
第2分科会 <生ごみは資源>
多摩の一般廃棄物140万トンのうち、40万トンは生ごみであると言われている。また、生ごみは多量の水分を含んでいるが、ほとんどが焼却処分され、その環境負荷も膨大である。これは、焼却処分でなく、資源として生ごみを見直せるといい機会ではないのだろうか。「理論より実践」というコンセプトで分科会を進めるにあたり、パネリストの方々は、理論だけでなく実際に取り組んでいる方で占められていた。
第3分科会 <基礎ごみ講座 イベントのごみを事例として>
お祭りや学園祭のような楽しいイベントもよく見てみればごみが大量に出されています。そんな「イベントごみ」をどうしたら減らせるか、今回は食べ物屋さん(模擬店)から出るごみについて考えていきました。
第4分科会 <プラスチックごみは燃やすのか燃やさないのか>
容器包装リサイクル法が、来年4月から完全施行されるということもあり、この法律の内容、現状、またはプラスチックの処理に関することに皆の関心が集まっているのではないでしょうか。テーマとしては「プラスチックごみは燃やすのか燃やさないのか」を掲げながら、講師としてはプラスチック容器包装リサイクル推進協議会事務局長を得て、この分科会は、これらの問題を考える場となりました。
第5分科会 <分別、どうする・どうなる川下だけのシステム>
本分科会は「分別、どうする・どうなる川下だけのシステム」というテーマで、29人の参加により開催されました。4人の講師の方からの、工業団地のゼロミッション・洗びんセンター・市役所のごみ対策といった興味深い話題提供の後で、活発な議論が成されました。1.市民はグリーン購入を行い、商品や法律について積極的に声を上げること、2.ごみ処理の制度は地域で(多摩地域・東京都など)大きく統一されていることが必要である、大きく見てこの二点がまとめとして出されました。
第6分科会 <地球で創る!地域が育つ!環境共育>
環境問題の解決のために環境教育が必要だと言われて久しい。では、それを実行に移すためにはどうしたら良いのだろうか。子どもだけでなく、大人達も含めて地域全体が共に育っていくようなプログラムを考える分科会となった。
’第7回TAMAとことん討論会 府中アピール
東京農工大学と、府中市の市民や行政の協力を得て行われた今回の「TAMAとことん討論会」は、ごみゼロのライフスタイルをめざして、多くの人が出合い・寄り合う機会となりました。
議論を通じて、循環型のまちづくりを進めるためには、さまざまな政策やシステムを組み立て直し、世代や立場の違いを越え行動することの大切さが再認識されました。
そこで私たちは、今日新たな出発点として、五位一体(ごみいったい)のネットワークがさらに強くなるよう、次のことに取り組みます。
1.多くの大学・学園がある多摩地域の地の利を活かし、おおぜいの研究者とのつながりを深め、ごみ・環境分野での政策提言能力の向上に取り組みます。
2.立場、分野を越えた情報交換を積み重ね、それぞれの地域事情に応じた、ごみゼロのためのルールづくりに取り組みます。
3.21世紀の多摩地域の都市像として、地域住民が一体になって循環型のまちづくりを進めるコミュニティの実現に取り組みます。